――簡単に自己紹介をお願いします。
――すごいですね!
ずっと1日に3レッスン受けていました。
レッスンを受けながら、EXILEさんのツアーでバックダンサーで踊ったり、PVで踊ったりとお仕事もしていました。
――では、EXILEのPVを探したら、juliさんが映っているんですね?
はい(笑)
良い経験をしたなと思います。ただ、最終的にE-girlsのオーディションに落ちてしまい、それをきっかけにスパッとスクールを辞めました。
そこから他の事務所に所属もしましたが、いろいろあってフリーになりました。
――大変でしたね。フリーになってからは東京在住ですか?
はい。フリーで活動しながら、渋谷の109でアパレル店員をしていたんです。
ただ、コロナの影響でアパレルの仕事ができなくなってしまいました。
――ライバーに転身したのは、自粛がきっかけですか?
そうです。
ずっと自宅にいて「何をすればいいんだろう」とすごく悩んでいました。
そんなときに、YouTuberのラファエルさんからInstagramのDMで声をかけていただいたんです。
最初は「偽物かも?」と信じられず、プロフィールやDMを4回くらい見返して、ようやく「あ、本物のラファエルさんや」とわかりました。
すごいチャンスだと思いましたが、中途半端な気持ちではやりたくなかったので、即答はしませんでした。
「配信して、ギフトを投げてもらう」みたいな基本的な知識しかなく、正直、ライブ配信全体に対し、あまり良いイメージが無かったからです。
しかし2、3日考えて「これも何かの縁や」と思い、頑張ってみることにしました。
――イメージが良くなかったというのは、どのような点でしょうか?
「投げ銭」のシステムです。
貢いでもらっているような印象がありました。
でも、やろうと決めたからには偏見を捨てようと思い、いろいろなライバーの配信を見て勉強しました。
そして自分でも配信し始めたら、すぐにマイナスのイメージはなくなりました。
やってみるとこんなに人に支えられることって今までなかったな、って感じることが多いです。
私は、リスナーさんの顔が分からないのですがいただいたコメントから、文字だけなのに、リスナーさんの人柄や、温かさが伝わってきて、ライブ配信の「深さ」に気付かされました。
そういう人たちがずっとイベント毎に「最後まで頑張ろう」とか言うてくれることがすごいありがたいですね。
だから、めちゃめちゃイメージ変わりました。
――最初の配信はどのような配信をされていましたか?
2020年5月から配信を始めたのですが、歌の配信はずっとやりたかったのですが、コロナの影響もあり、音響機材をそろえるのに時間がかかってしまいました。
ですから、最初はずっと雑談していました。
初めの1週間は、「一括Pokeはこうすればできるよ!」「コメント見逃してるよ!」など、とにかくリスナーの方に教えてもらい、支えてもらっていました。
余裕が出てきてからは、事前に2、3個話のネタを準備するようにしました。
「今日はカレーを食べ過ぎて、ちょっと気分が悪くなってん」というような他愛のない話でも「俺もそのカレー食べた!」と広がったりします。
ですからコメントが収まってきたタイミングで、用意していたネタを喋って盛り上げるようにしています。
最初は、自宅から1日15時間くらい配信していました。
――15時間も配信されていたんですか!? ストイックですね!
多分、性格の問題ですかね。
私はもともとなんか――負けたことが多かったから、負けるのが余計悔しいっていうか。
中学生時代に、EXILEさんのPV撮影で重要なポジションの内定をもらっていた撮影があったんです。
でも、いざ会場に行くと、そこにダンスのうまい子がいて突然チェンジされてしまったんです。
そういう業界はそれが普通なんですけど、出来上がったPVを観たら、やはりその子がメインになっていました。
「本来なら、私があの場所に立てていたのに」とすごく悔しかった。
それからは「目標をきちんと立てて、そこに向かって頑張ろう」と考えるようになりました。
――モチベーションが下がらないように、工夫していることはありますか?
やると決めたからにはライバーでトップに入るという目標があったので、その想いでモチベーションを保っていましたね。
私、1回決めたらめっちゃ頑固なので (笑)
でも、ランキング見ると悔しくて「ああ、やっぱ私ってまだあかんのかな」って自信をなくす自分も正直いるんです。
そういうときに、「1位になる!」って書いた画像をスマホの待ち受けにしたり、目標を思い出して、また頑張ろうって思うことができています。
あと、ずっといてくれてるリスナーさんは、もう支えでしかないです。
一言で言うと「ありがとう以上の気持ち」です。
ずっと配信を見続けてくれて、盛り上がりが少ないときは、早口言葉のフレーズとか送ってきて、「休ませへんで!」みたいな(笑)
そういう心遣いがとても嬉しいんです。
――リスナーに継続して見てもらうために工夫していることはありますか?
ギフターさんだけを大事にするとかじゃなくて、同じ目線でひとりずつを大事にしたいなっていうのは常に思っています。
ギフターさんがいるから、ランキングが上がれることは、もちろんなのですが、私の場合は、そういうギフト関係なくリスナーさんの心遣いがとても支えになっているので。
――配信前に必ずすることはありますか?
叫んでます(笑)
「行くでーーー!」みたいな(笑)
また、配信の前にスポンジを周りに立てて防音対策をしています。
――配信をする上でのこだわりはなんですか?
服にこだわっています。
アーティスト感を、ライブ配信の中で出して行きたいんです。
壁紙を白にしているからこそ、トップスにこだわったりとか、男性が好む服装と、女性が好む服装をミックスして取り入れたりしています。
また、イベントの最終日にはドレスを着て「特別感」を出しています。
あと清潔感も大事なので、顔を効果とかフィルター加工をあまりしない、いじりすぎないようにしています。
やっぱり歌やる以上いつかはイベントやるじゃないですか。
そういうときにで「えっ!? juliちゃん、全然ちゃうやん!」ってなるとショックなので、
それは避けたいなと思っています。
――お休みのときは、何をしているんですか?
配信するのが楽しすぎて、暇があったら「配信をやろう」ってなっていますね。
でもそろそろ、ライブ配信の時間を限定して「特別感」を出していこうかとも考えています。
――なるほど。工夫と努力を重ねて大人気ライバーになったjuliさんですが、現在の収入ってどのくらいなのでしょうか?
私の夢だった音楽活動を1年間できるくらいですね。
先日は、私を育ててくれた家族へ感謝を込めて、旅行に連れていくこともできました。
少しずつ夢へ踏み出せている実感もあり、本当にありがたいです。
――すごく夢がありますね。これから配信を始めたい人に、何かアドバイスをお願いします。
私は、ライブ配信を始める前からSNSが好きでした。以前はInstagramでライブ配信もしていました。17Liveは、自分がやったことの結果がギフトなどの形でついてくるところに、やりがいを感じています。
あと、学生時代は体育祭のリレーなど、ガチの勝負がありましたが、20代になって「ガチで争う」ことって、あまり無いと思うんでよね。
でも、17Liveでは大人がガチで戦っています。
私はそういう熱いのが大好きなんです。
私みたいにもともとSNSが好きだった人や、学生時代に部活や体育祭に燃えていた人は、ライブ配信に向いていると思います。
配信の良い点は、自分のタイミングでできる点、スマホひとつで配信できる点、それから人の温かさを感じられる点です。「やろうかな」と思っている人は、絶対挑戦してほしいですね。
juliです、よろしくお願いします。
関西出身の24歳です。
3歳から10歳までは沖縄民謡をやっていました。
中学のときに大阪にあるEXPG STUDIO(EXILEのダンススクール)の体験に行き歌やダンスの楽しさを知り、特待生としてレッスンに通い始めました。